真空油焼入れ 鋼種に適切な熱処理温度で処理

マルテンサイト系ステンレスの熱処理では是非、この真空浸炭炉をご活用下さい。

真空油焼入処理のメリット

硬さアップの実現

SUS440Cは、焼入温度を1050℃で油冷にすることで58~62HRCの硬さが実現できます。

*1020℃のガス冷では55~58HRCです

クロム炭化物の析出の抑制

クロムが多量に含まれるステンレスでは、600~700℃付近でクロム炭化物が粒界に析出します。油冷はガス冷却より10倍近く早く冷却できることから、このクロム炭化物の析出を抑制し、耐食性を損ないません。
*クロム炭化物の析出は、硬さ試験では確認できません。

鋼種に適切な熱処理温度で処理

SUS403、SUS420など  (ステンレス鋼)・・・・ ・・   980℃

SUS440、SUS420など(ステンレス鋼) ・・・ 1020 ,   1050℃

 

無酸化焼入れの外観にお困りの場合

無酸化焼入れと比較して、真空油焼入れは光輝性が優れ後加工が容易な為、金型や部品、刻印の熱処理に最適です

・SKSやSK及びSC材のプレス金型や部品、刻印を光輝に仕上げる事が可能です
・真空炉の為、最表面脱炭等のトラブルも防げます
・その他油冷却による焼入が必要な綱種にも対応できます。

 

鋼種に適切な熱処理温度で処理

SCM435(クロムモリブデン鋼)・・・・・・・・・・・870℃

SNCM447(ニッケルクロムモリブデン鋼) ・・・・・・870℃

S45C(機械構造用炭素鋼)・・・・・・・・ ・・ ・・・870℃